私が在住する埼玉県には、数多くの野池があり昔は数多くのアングラーでごった返していました。
ですが・・・
近年は、“釣り禁止”の場所が多くなってしまい、バス釣りも簡単にはできなくなってしまいました。以前、釣りができた場所も年々、釣り禁止の看板が立てられていき、現在に至っては大部分が釣禁となっています。
釣禁となった原因は、私たちアングラーです。。。
迷惑駐車、ゴミのポイ捨てなど、マナーの悪さが原因です。
釣禁となってしまったら、二度と立ち入ることができません。
数少ないフィールドで末永くバス釣りを楽しめるよう、私たち一人一人がマナーを守り、楽しいフィッシングライフを送っていきましょう!
「アングラーの皆さま、ご無沙汰しております」
本日、2月4日は暦の上では「立春」ですね!とわ言っても、2月が一番寒いと思うのですが・・・
さて、アングラーの皆さんは、2019年、祝初バスはキャッチできましたでしょうか?
「自分はまだです。。。」
1月、2月の真冬にバスをキャッチできるアングラーは、相当、腕がいいのではないでしょうか。
しかも、河川魚類の越冬生態は未だ謎に包まれていて、解明されてないんですよね。。。
そこで、今回は、川魚の冬越えに関する知見をまとめた研究者の「総説論文」を引用しつつ、ホーム河川の現状をお伝えしたいと思います。
まず、一般的な河川魚類が冬越えを迎える順番ですが、水温が下がる⇒魚の動きが鈍くなる⇒代謝が落ち、餌量が少なくなる⇒体力を温存するため岩下などに潜り、活動しなくなる・・・。
しかし、活動しなくなるといっても、餌を全く食べなくなるということではないですよね?
何かしら何処かで、エネルギー補給しているはずです。
では、「いつ捕食行動をしているのか!?」
これが、未だ最大の謎なんです!
そこで、研究者の総説論文に目を通すと、冬の川魚は夜行性にシフトすると言う説があります。
何故か?
河川には冬でも魚の外敵となる生物が数多く生息しています。
とくに「サギ」です。
当河川でも季節問わずサギをよく見かけます。しかも、恒温性のため冬でも頻繁に出没し、狩りのスピードも落ちないため、低水温で代謝が落ちて動きの鈍った魚が日中に活動すると、かんたんに捕食されてしまうんです。
そのため、魚にとって成長も期待できない冬場は捕食リスクの高い昼間は活動せず、夜間に少しだけ餌を食べて冬を耐え忍ぶという説が有力だと思います。
ただ、夜行性にシフトしたとして、「バスが何を捕食しているのか?」
謎なんですよねぇ。。。
自身の考えでは、ベイトを捕食しているのではと思っています。
冬眠中のベイトを、夜中に襲撃して襲っているのでは?浅はかな考えですね(笑)
さらに研究によると、越冬に影響する物理環境は、礫(小石)サイズ、カバー、流速、水温が重要とされているようです。
まず、礫サイズは魚が隠れるための大きさが必要。捕食を避けるためのカバーもプラス。流速は遅い方が無駄なエネルギーを消費しない。また、大礫やカバーがある場所は流速も遅くなるので一石二鳥。水温の影響はそれほど単純ではありません。
比較的温暖な湧水に集まるといった報告や、冷たい場所に集まるという報告があり、冷たい方が代謝を押さえられるので餌量が少なくて済みますが、冷たすぎると生息地が凍り付いてしまう危険性があります。餌がある程度保障されているのであれば湧水環境が良いのかもしれません。
これらの論文の重要な指摘は、同じ魚種でも河川によって越冬生態は大きく異なるということです。
川の流れ、障害物、水温、餌量などは川ごとで全然違います。当然いつの時期にどこへ行くべきかも変わってきます。それぞれの種で、それぞれの河川で最適な戦略が存在するわけです。
「だそうです。。。」
こりゃ、自身の残りのアングラー人生かけても冬河川の攻略はできそうもないですね。。。
さて、ここからは自身の釣行の話に戻りたいと思います。
昨年の11月下旬から釣行を兼ねて、河川の水温チェックなど頻繁に調査をしてきました。
まず、前回、釣果が上がったのが2018年11月15日でした。上流域釣行で水温も10.8度と、ギリギリ二桁ありました。
あの時は、下流域ではもうダメでしたが、上流域の思わぬ釣果に、「冬に入ってこの調子だと、真冬でもいけるのでは?」と、期待していました、、、が!?
そう上手くいくはずもなく、、、自然の厳しさを痛感しました・・・
11月下中になると河川の水温は8度台になり、サイトが一変します。
今までサイトでもチラホラ確認できたベイトが1匹もいなくなってしまいした・・・。
ただ、水温8度台でも岩陰を集中的かつ、粘りに粘れば、微かなバイトがありました。
しかし、捕食行動ではなく、口先で威嚇する程度なので、フッキングには至りませんでした。。。
恐らく当河川、魚類の活動停止“デッドライン”は、水温8度だと思います。
そして、12月に入ると水温は5度台まで下がります。ありとあらゆるルアー、リグを駆使してもダメです...時折、デカいコイが自分の近くまで寄ってきて、あざ笑うかのように去っていきました・・・。
さらに、年が明けて2019年1月、晴れた日でも水温3度台、曇りの日は0度台になり、日陰の浅場では氷が張っています。。。
ここまで水温が下がると、汚れた指先を洗おうと水に触れただけでも「痛い!」と感じるぐらい冷たく、さらに追い討ちをかけるように北風が吹きつけ、、、もう、苦痛でしかありませんでした・・・。
ですが!?
2月に入り河川にちょっとした変化が現れました。
本日2月4日、河川上流域に釣行してきました。
本日は、気温が16度近くまで上昇し、春を思わせる陽気でした。しかし、残念ながら川の水温は3.2度と、まだまだ冷たいです。。。
気温が暖かくても、水温に反映されるには最低でも5日ほど暖かい日が続かないと厳しいと思います。
とりあえず、いつものコースを辿り岩陰を丹念に探っていきましたが、やはり、バイトは得られませんでした。。。
しかし、日向では変化が起こりつつありました!
画像では確認できませんが、日向では数匹のベイトが泳ぐ姿が確認でき、ルアーを通すとちょこちょこと追いかけてきましたよ♪
1月の釣行では見られなかった光景で、何気に気持ちがほっこりしました♪
さらに、ネチネチと岩の隙間を探っていると!?
あら、ビックリ!!!
スモールが出てきました!
恐らく、穴倉をこねくり回されてウザかったのでしょう、すいません。。。
バスのヤル気は、まだまだですね、めんどくさそうに他の場所へ移っていきました。。。
その後、帰りがてら下流域もやってみました。
水温5度と幾分、上流域に比べ高めですが、相変わらず全然ダメです。。。
生命感ゼロ・・・、ベイトのべの字もありませんでした。。。
【まとめ】
毎年、シーズンオフの冬になってもバス釣りがしたく、どうしたら釣れるのか試行錯誤を繰り返していますが、未だバスからの返答はありません。。。(一生ムリでしょ)
ただ、魚の活性が水温に左右されることに間違いないと思っています。自身の釣行でもフィールドに着いたらまず始めに水温を測定し、その日の攻略の糸口にしています。
特に、秋~冬、冬~春にかけての釣行では水温が釣果のカギを握るものと考えています。
そして、当河川魚類のデッドラインは水温8度です。毎年、春の訪れと共に水温が8度を越えてくると、冬の沈黙がウソのように、バスが活動しはじめます!
川スモールアングラーの皆さんも、季節の変わり目の釣行では、水温を測定することをおすすめします♪
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